山岡鉄舟書「動善時」(老子の「うごくにはときなるをよしとす」)。
老子第8章「上善若水」の上善若水(上善は水の若し)もお酒の名前になるほど有名ですね。
愛媛大学の水資源システム工学教育分野のサイトにある「水野教え」にはこの老子の教え
”上善若水 (老子第8章)
上善若水。
水善利万物、而不争。処衆人之所悪。故幾於道。
居善地、心善淵、与善仁、言善信、正善治、事善能、動善時。
夫唯不争、故無尤。
上善は水の若し。
水は万物を善く利して、而も争わず。
衆人の悪む(にくむ)所に居る。
故に道に幾し(ちかし)。
居には地を善しとし、心は淵なるを善しとし、
與(まじわり)には仁を善しとし、言には信を善しとし、
正(政)には治を善しとし、事には能を善しとし、
動には時を善しとす。
それ唯争わず、故に尤(とがめ)無し。”
が紹介されています。
後半にある”居善地、心善淵、与善仁、言善信、正善治、事善能、動善時。夫唯不争、故無尤。”の解説として
「居場所を良い大地にし、澄んだ淵のような静かな心境で、
仲間には仁を、語らいは信頼を、善いまつりごとで治め、仕事は良く機能し、時を失するような事は無い。
水の偉大さは万物に順じ争わないこと。だから咎められるような事は無い。」
とあります。
国民納税者には仁に反する黒い金をため込み動かし、語らいはフェイクや論点ずらしを常とした悪のまつりごとが公然と治められている我が国ほか大国の現況を、老子は嘆かずにはおられませんね。
”澄んだ淵のような静かな心境で”大江町歴史民俗資料館を再訪したいものです。
華道師範の当館世話人(青苧復活夢見隊)代表による地元の花などを使った生け花がまた素晴らしいです。これも必見です。
またカラムシといえば福島県昭和村も思い出します(かすみ草の産地でも有名ですよ)。
昭和村にある喰丸小学校を訪ねた際のブログです。
2025.8.24
新庄市エコロジーガーデン
国道13号を横手を目指し北上中、「原蚕の杜」(旧農林省蚕糸試験場新庄支場)と雪の里情報館(旧農林省積雪地方農村経済調査所、共に新庄市の登録有形文化財)、産直まゆの郷(かつて試験場の農機具庫で新庄市初の常設産地直売所)からなるエコロジーガーデンの、古い木造校舎のような佇まいに惹かれ、またまた道草です。
近代日本の黎明期に国の産業を主導した「絹」の養蚕業ですが、全国に蚕糸試験場が設置され新庄に支場が置かれたのは昭和9年といいます(その後の新庄の発展にも大きく貢献し2000年に閉所)。
この蚕業試験場を担ったのが世界的な蚕糸学の権威、平塚英吉(ひらつかひできち、1888〜1984年、新庄市名誉市民第一号)で、その関連展示も大変勉強になりました。
2025.8.19
長井の梅花藻
2025.5.8
初めての山焼き体験
縁あって突然の山焼きを山形県小国町樽口で体験しました。
現役マタギの指導の元、久々に長靴をはいて山に入ります。
レーキという道具を使って枯草に点火した火を横や下方向に導いて火を広めていきます。
山焼きをすることでワラビの収穫が良くなるとのことでした。
2024.10.25
芋煮会発祥の地で芋煮を満喫
いよいよ「元祖“全国”芋煮会in中山2024 supported by ヤマザワ」の朝を迎えました。盆地らしく濃霧に包まれた当地ですが、次第に霧も晴れ最上川の河原に展開する戦場(会場)がジョジョに視界に広がり始めテンションも徐々に上がります。
9時半、いざ出陣!です。まずは日本八大芋煮?を食らうための有料チケットの行列に並びます。10時からの販売開始前には350人ほど並んでいたでしょうか?
3食千円のチケットを難なく手にし8つ、山形芋煮(山形県村山地方)、北前いも煮(山形県中山町)、庄内芋煮(山形県庄内地方)、仙台芋煮(宮城県)、岩手芋煮(岩手県)、福島芋煮(福島県)、津和野芋煮(島根県津和野町)、いもたき(愛媛県大洲市)からどれを3つ選ぶか人生の岐路のような:選択を迫られます。ちなみに北前いも煮、津和野芋煮、いもたきは日本三大芋煮に数えられるそうです。
この有料芋煮を無事食した後は、11時からの「未来の芋煮レシピコンテスト最終審査(無料試食会)」のチケット入手に並び、先着200名ぎりぎりセーフでした。
有料、無料合わせて6食の芋煮を堪能しましたが、お天気にも恵まれ、また訪れたい地となりました。
今回のイベントは、中山町誕生の70周年記念行事。日本各地から八大芋煮を取りそろえ「元祖“全国”芋煮会」として開催し、芋煮会発祥の地から全国へと芋煮・芋煮会文化を発信していきます。と中山町観光協会のサイトにありました。
日本八大芋煮についての詳細
2024.10.24
へーっ、ここが芋煮会発祥の地
「元祖“全国”芋煮会in中山2024 supported by ヤマザワ」に参戦するため、初めて山形県中山町を訪れました。
ぬかりないよう前日に現地を下見。
イベントサイトにあった芋煮会発祥の地を、是非事前に訪ねてみたいとの想いもありました。
長崎湊(中山町)は江戸時代、米や紅花の舟運で栄えた最上川の終点だったそうで、船荷の棒ダラと中山町小塩地区産の里芋を、舟運に関わる人びとが煮て食べたのが「芋煮会」の始まりといいます。
現在5代目となる芋煮会の鍋をつるしたという「鍋掛松」が、船頭たちの休憩場所だったといわれる「ひまわり温泉ゆ・ら・ら」の敷地内(最上川の堤防上)にありました。
2024.10.16
山形清分さん、いつもありがとう!250円弁当!
山形清分さんの250円弁当はずいぶん前にも当ブログに登場しておりますが、このご時世にあっても健在なり!とはありがたい限りです!!
贅沢な湯治宿の帰路、質素にと?久々にお世話になりました。
ついでに親鳥も購入。
250円弁当といえば、赤湯温泉あづまの湯の前にあったニコニコ市場・佐藤くんのお世話に長らくなっていましたが、あづまの湯の閉鎖からしばらくしてニコニコ市場・佐藤くんも閉店となりました。
寂しい限りです。
2024.9.9
うろこや(尾花沢)の「のし梅」
のし梅は山形県の名産だそうで,うろこやさんのHPには
”その昔最上藩の御典医小林玄端先生が、当地方特産の梅の果肉に粗糖をまぜ、笹の葉にのして暑気よけや、高血圧等に特効があると言われたのが始まりで、現代では製菓技術の枠を加え、整腸剤となる事が予防医学で立証されています。”とあります。
うろこやでは梅をすり潰して寒天に練りこみ、薄くのして乾燥させた伝統菓子としています。第十八回全国菓子大博覧会大臣賞受賞
さてそのうろこやさんですが創業340年、同じく同社HPによれば、”初代戸田安右衛門は近江の国の出身で、守り本尊の千手観音像を背に近江商人として行商の末 山形県大石田町にたどり着きました。江戸時代 大石田町は、舟運の要衝であったため当初は船主や荷受け問屋など幅広く事業を展開しておりました。文政13年1830年徳川家斉の時代には、現在のうろこやの原点となっている菓子業をを営むようになります。”とあります。
その千手観音像も山形県指定文化財として、現在は大石田町の乗船寺に寄進されているそうです。
ドリンクサービスのある休憩室でお茶をいただきながら旅の休息タイムとなりまいsた。
2024.9.3
山刀伐峠のハチス
尾花沢から鳴子を往復するルートに選んだ山刀伐峠(なたぎりとうげ)に蓮の花が咲いていました。
ふと浮かんだのが寅さんの主題歌の一節「どぶに落ちても根のある奴は、いつかは蓮(ハチス)の花と咲く」。そんなハチの巣に似たハチス(蓮)の花が好きですが、偶然に見かけたハチスの花に車をとめてみました。
山形県の観光公式サイト「やまがたへの旅」に
”山刀伐峠
元禄2年(1689)5月17日、陽暦にすると7月3日。
松尾芭蕉と河合曾良は最上町の封人の家に逗留した後、「おくのほそ道」でも“最大の難所”と言われている山刀伐峠を越えて、尾花沢市へ向かいました。
この道は平成31年に330年を迎え、松尾芭蕉の旅を偲ぶ貴重な史跡となっています。”
とあり、個人的に歩いてみたい峠(奈良の芋ヶ峠(芋峠)や岡山と鳥取にまたがる四十曲峠など)に加えることにしました。
2024.6.28
おかひじきと清分
赤湯温泉のお決まりの「ルーティン」、入浴後にスーパー「山形清分」です。
今回の連れ合いには当然250円弁当(残念ながらあづま湯の前ニコニコ市場・佐藤くんはあずま湯の閉鎖と共に閉店となりました)に驚愕していただきましたが、自分用には山形産おかひじき他を購入。
レジで並んだ目の前のおばさんがポイントカードを使っていたので小生も作っちゃいました。
2024.6.27
ラ・フランスサイダー
4月、5月、そして6月、3か月連続で赤湯の「湯こっと」へ。
もうこれは次回から回数券(10回分で2000円)としたいと思います。
今回同伴した友人は初めてでしたが、もちろん大満足で紹介した小生も嬉しくなりました。
そして湯上りの一服。
今回は地元南陽市の山形食品さん(西洋なしの加工工場として1932年に創業)のその西洋梨ラ・フランスのサイダーです。
左写真は紅花資料館に展示されていた「諸国産物見立相撲」。
「最上紅花」は東の関脇、東の前頭に加賀の「菅笠」が見られます。加賀の「菊酒」も顔を出しており嬉しくなります。
右写真は資料館でいただいた紅花の種と、先輩から届いた河北町のお隣の東根の佐藤錦。5月に訪れた際に見かけたサクランボの栽培風景が目に浮かびます。
2024.5.15
名物グリーンストアさんのフルーツサンドにありつけず
山形県遊佐出身のある看護師さんに勧められた名店を求め、酒田から遊佐を目指しました。
しかし残ねーん、売り場はもぬけのカラ、そりゃそうです午後半ばでは人気商品は売り切れですね。
しかしこのグリーンストアさんはフルーツさんどだけではありません。地元の食材が豊富で車中泊の旅の夕食の材料を調達させていただきました。
グリーンストアさんのフルーツサンドは同社のホームページでも紹介されています。
またフルーツサンドにはありつけませんでしたが、他のグリーンストアさんの食材に加え、なんといってもこの遊佐からの鳥海山の眺めが最高!でした。
前回遊佐町を訪れた時は雲の中でしたが、今回は素晴らしい眺めを各地から堪能できました。
2024.1.30
山形の故郷の味・味噌餅
山形置賜地方の郷土食「味噌餅」を、小国町樽口でのさいとう(斎燈、斎塔)焼き(全国的にはどんど焼きとか左義長と呼ばれる小正月の行事)の場で、初めて初めて頂きました。
斎燈(斎塔)と呼ばれるやぐらを作り、正月飾りや古い御札などを燃やし、一緒に餅などを焼きますが、その餅の中にあったのが味噌餅です。
この手作りの味噌餅に魅せられて帰路幾つかのスーパーを覗いてみました。色んな種類の味噌餅が売られていて豆入りをチョイス。
購入したのは長井市の萬寿屋さんの味噌餅ですが3月までは販売されているようです。今度は直接萬寿屋さんの店頭に伺いたくなります。